善と鱗

のんびり静かに暮らそう

本って株だね・芸術っていいね

こんばんは。

 

本屋さんにも、古本屋にも、図書館にも見当たらない。

読むためには国立図書館に行かないといけないのでは?

みたいな本、ありますよね。

 

私もツイッターでフォローしていた方で、

とても波長、価値観が合うな、と思っていた方がいらっしゃいました。

その方はその本の一節をあげてらして、

 

人間は塵と泥と灰から出来ておりさらに悪いことには……

 

の一節だったのですが、若干不適切かもしれないので割愛。

その方は近所の図書館で読んだ、とおっしゃっていたのですが、

私の地元にはなく、いろんなアプリやネットショッピングサイトで探しました。

 

結局、amazonさんなんですよねえ。

最後の一冊、慌てて購入しました。

新品とのことでしたが状態は悪かったですね。

まあ読むのに支障がないのでいいのですが。

実際、今回を逃すと次いつどこでお目にかかれるかわからなかったですし……

 

今、amazonさんで古本の状態が良いらしいものが5万円近くで販売されています。

実に定価の10倍、フリーターの私には流石にそのギャンブルはできかねます……

(ちなみにもう1出品あり、そちらは状態が非常に良い、で10万円を超えています)

本って株なんだなあ……

 

さあ、そんなこんなで長いこと読みたいと思っていた本が手元に届き、

正直ウキウキです。

前半三分の一ほど読みましたが、キます。

彼女がシャブだと言っていたのも納得です。

神書のジャンルですので好みは分かれます。

おまけに書いていることは人間の生まれ持った罪や醜さ、

業、生きていることへの嫌悪、

それを自覚し、謙虚に改めろ、と言った感じですかね。

内容は辛辣、とも取れます。

苦手な人は開始5分でおそらく本を閉じるでしょう。

私にはなんとも言えない喜びを与えてくれる本書ですが、

そろそろ本書の情報へと進みましょう。

 

本書の題名は

「人間の悲惨な境遇について」

ロタリオ・デイ・セニ(後の教皇インノケンティウス三世)著

瀬谷幸男 訳

「現世厭離」の禁欲的テーマを扱い、

人間の卑俗さと傲慢を戒めて、「清貧」の思想と「往生術」を説諭。

英国のジェフリー・チョーサーなど、

後世の多くの聖・俗の作家に甚大な影響を及ぼした

中世ヨーロッパ文学の「典籍」とされる。

 

とのこと……

内容では、何かから引用すると、その章の後ろの方で

どこの書物から引用したのか書いてくれていますので、

神書に興味がある、キリスト教の書物が読みたい、という方には

辞書代わりにも使えるかもしれません。

 

興味がある方はお近くの図書館にあるのか確認して、

一度読んでみてから購入するのをお勧めします。

好みが分かれるであろう内容ですが、定価でも4000円を超える本になりますので。

ただどうしても見つからない場合は一発購入してもいいかな、と思います。

(本屋さんでたまたま見かけて買う、のと同じ感覚になれればの話ですが)

元々神書に興味がある、という方でなければ

なかなかその判断はつけづらいかと思いますので、

何か相談事がございましたらお力添えできたら、と思います。

 

神書というのは一度読んでみると面白いものです。

例えば美術、芸術が好きな方なんかでも、

好きな画家は殉教というほど熱心だった、という方もいらっしゃると思います。

私の好きな画家さんはヨーロッパ出身の方が多く

(油彩、西洋風の絵画が好きというのが大きな理由ですが)

宗教画を描かれていた方も多くいらっしゃいます。

そういった作品への理解を深めることにも有効かと思いますので、

あなたが宗教家になるためではなく、他者への理解のため、

知識として持つのは決して悪くないと思います。

 

特に宗教画で有名な画家 2名

サンドロ・ボッティチェッリ

ヴィーナスの誕生

 

ミケランジェロ・ブオナローティ

アダムの創造

 

誰でもみた事のあるであろう有名な2枚ですね。

宗教画が最も需要があったであろう世代では色んな画家さんが

美しい絵画を残してくれています。

また、早く美術館に行きたいものですね。

それまでは自宅で作品集を見たり、本を読んだりして

知識を蓄えることにいたしましょう!

 

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!